半年ほど前に会員登録させていただいて、新作を見させていただく合間に時々バックナンバーを拝見させていただいておりました。
そして今日、この記事を読ませていただいたのですが、他の記事と同様、普段マーケティングとはあまり関わりのない私にとって大変楽しいお話でした。
特に比較的ビールはヘビーユーザー(笑)と自負しておりますし、身近な話題なので興味深かったです。
ヘビーユーザーの私の個人的な見解では、アサヒのスーパードライは、イメージ戦略もさることながら、販促がかなり強力だったのではと思います。どこの飲み屋さんでも「スーパードライ」になっちゃいましたから。
ところで、私は「キリンラガー」派だったのですが、数年前、私もとうとう「ラガー」から心が離れてしまいました。
というのも、「生」になってしまったからなのです。
生になって変わったことは、熱処理を施していた頃のキレが感じられなくなったことです。これは大きな味の変化です。
適度なキレとコク。これがなくなったら魅力は完全になくなります。ドライの「キレばっかり」も遠慮したいところではありますが。
いろんな銘柄を試した末にたどり着いたのがキリンラガーだったのですが、おかげで贔屓にしたい銘柄がなくなってしまったのです。
もし、キリンが生をやめてくれたら、多少高くても「淡麗」から再びラガーに切り替えるんですけどね。
【お返事】
>特に比較的ビールはヘビーユーザー(笑)と自負しておりますし、身近な話題
>なので興味深かったです。
うっ、私は「超ライトユーザー」なので、お手柔らかに (笑)
>ヘビーユーザーの私の個人的な見解では、アサヒのスーパードライは、イメー
>ジ戦略もさることながら、販促がかなり強力だったのではと思います。どこの
>飲み屋さんでも「スーパードライ」になっちゃいましたから。
「どこの飲み屋でもある」という事実だけでは必ずしも販促活動の成果とは言い切れません。
キリンだけ置いておけばよかった時代、キリンを黙って差し出しても客がなにもいわなかった時代ならそうかも知れません。
でも、丁度スーパードライの頃から、いや、スーパードライのせいで、客が店に対して要望を言うようになったのです。
飲み屋で置くようになったのはそちらの方が大きかったと思っています。
理由は2つ。
当時のアサヒビールには、販売促進力はキリンと比べてなきに等しいくらいに微弱だったこと。
もうひとつは、スーパードライはとても販促に回すだけの商品が確保できなかったはずなのです。というのも、しばらく需要に供給が追いつかず、販促どころか販売店や業務店(飲み屋)からの品不足に対する苦情に謝るのが仕事だったくらいだからです。
>ところで、私は「キリンラガー」派だったのですが、数年前、私もとうとう
>「ラガー」から心が離れてしまいました。
>というのも、「生」になってしまったからなのです。
うーん。やはり読者の中にもそういう方がいらっしゃいましたか。
マーケティングの観点から言えば十分その可能性があったし、実際そういう方がデータ上も多かったのです。
>もし、キリンが生をやめてくれたら、多少高くても「淡麗」から再びラガーに
>切り替えるんですけどね。
お気持ちは分かりますが、もう無理でしょうね。
ラガーというブランド価値はなくなりますが、私ならあえて、新ブランドで「熱処理をした昔のラガー」を出します。
とちらもやらないのは本当にもったいないですが、キリンらしいといえばらしいです。