readers' voice

読者の声 : 99.3.8号 (5/7)

励ましや、おしかりの言葉、ありがとうございます。

他の読者の方々の中にも、同じご意見を持った方がいらっしゃるかも知れません。自分の考えをまとめるための参考になる場合もあります。だから、「読者の声」は大事にしたいと考えています。
原則として、原文を掲載しています。新しい声から順番にご紹介しています。

それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。
こちらのフォームで投稿するか、voice2@systrat.co.jp へお送り下さい。

この色は皆さんの声 (お返事付) この色は皆さんへのご意見です
この色は皆さんの声 (お返事なし)

「いつも少年の心」は、時にはアダになる【アサヒビール】
  99.2.1 掲載

 <田崎さん> 【ホントはかなり面白いと思います】

        「ややおもしろい」99.3.1

やや面白いとさせていただきましたが、それは半分以上(仕事上)知っている話だかたで、ホントはかなり面白いと思います。何かの機会に、アップルコンピュータの今後「アップルはウィンドウズを逆転できるか?」について森さんならではのユニークな視点の考察を伺いたいです。


【お返事】

おおおお、たーさんじゃないですか。
感激、感動です。

>やや面白いとさせていただきましたが、それは半分以上(仕事上)知っている話

そうですよね (笑)
プロの方には本文より読者の声の方が参考になるかも知れません。

>何かの機会に、アップルコン
>ピュータの今後「アップルはウィンドウズを逆転できるか?」について森さんな
>らではのユニークな視点の考察を伺いたいです。

はい。了解しました。
ただ、以前も同様のリクエストがあったのですが、インターネットバリバリで技術者の方が多いこのメールマガジンで、4000人の読者の方々を一斉に納得させる論理構成を考えるのはかなりしんどい作業です (笑)
ちょっと時間をくださいね。


【田崎さんからのお返事】

たしかにそうですね。うっかりしてました。
でも、できたら楽しみにしています。


【お返事】

>たしかにそうですね。うっかりしてました。
>でも、できたら楽しみにしています。

OK です。
ネタは十分にあります (^^)v
後は、それをどう料理して視点を明確にするか、です。

<電気屋さん>  【サントリーがうまくいかないのは何故】

        「????」99.2.23

電気屋です、お待ちしておりました。

ところで、イメージ戦略の秀逸なサントリーがビール業界でシェアを獲得で
きないのは何故でしょうか?
ウィスキーでは、並みの味であれほど売れているのに。
お考えをお聞かせ下さい。

PS.プロジェクトのご成功を、お祈りします。


【お返事】

>電気屋です、お待ちしておりました。

うっ、プレッシャーが (笑)

>ところで、イメージ戦略の秀逸なサントリーがビール業界でシェアを獲得で
>きないのは何故でしょうか?

まず、前提認識として、サントリーは洋酒部門でも散々です。ビールだけではありません。
そういう意味ではサントリーは「力のある企業」という認識はもっていません。

記事でちらっと話をしましたが、大雑把に言えばトップ企業のマーケティングしか知らなかったからです。

その第一は流通です。
長年トップをやっていると、流通が自分の商品を流してくれない、なんて考えもしません。新製品は出せばすぐにでも店頭に並ぶものだと思いこんでいます。
ところが、ビールの問屋は専売制です。サントリーの専売店なんてないのです。
ようやく黒字になったのも、アサヒが母屋を貸したからです。その代わり、その分アサヒのシェアが下がりましたが。

次に広告を含めた販売促進です。
サントリーは容器戦争でおちゃらけ広告で人気を博しました。が、商品は売れていません。
現在のモルツでも、多少売れたのは「モルツ、モルツ」の連呼型広告です。決して、現在やっているような「何故他人の耳たぶを掴むの?」お笑い広告でもありません。
話題になりさえすれば、ある程度売れてしまうお菓子や飲料とは違い、ビールはトータルのブランド戦略が重要になります。つまり、メッセージ、イメージ、味、場面、ベネフィット等です。
それを忠実にやっていないのです。

最後に2番目の点と重なりますが、
「イメージ戦略の秀逸なサントリーが」
とありますが、イメージ戦略だけではものは売れない時代です。
しかも、サントリーの得意な「イメージ」はお笑いか「かっこよさ」しかも「洋酒の持つ、しっとりとしたかっこよさ」です。

視点を変えると、サントリーで頑張っているのは、清涼飲料水とワインだけです。
しかも、清涼飲料水は CC レモンにしても、ビックルにしても、ウーロン茶でも、イメージで売ったわけではありません。それぞれ商品開発の妙味や市場参入の早さなのです。
ワインは、ワイン自体が注目を浴びたために好調なだけで、「サントリーのワインだけが」うまくいっている訳ではありません。

そういう観点から見ると、「なぜサントリーがうまくいかないのか」という疑問はサントリーを過大評価していることが良く分かると思います。

 <moritaさん> 【自分とシンクロさせて読むことが出来て面白かった】

         「????」99.2.14

ちなみに私は、EdMaxという無名のメールソフトのサポーターとして、Webページを作っています。
こういうことをやっているため、他のメーラーの状況等に目を向けたりしているわけですが、そんなことから今回の「■ビール業界がおもしろい」は、自分とシンクロさせて読むことが出来て面白かったです。

まーオンラインソフトの場合は、イメージ産業の色は薄くて、ソフトの内容が重要視される世界だとは思っていますが、現在、Becky!はバージョンアップもほとんど行っていなく、一方でEdMaxは毎週のようにバージョンアップを行い、改良が進んでいるので、Web作成者(営業?)からすると、やっぱり作成意欲も違ってくると思います。このことから、「営業マンも士気が上がらない。」という部分には共感しました。

また、簡単に扱われがちな、「キャッチフレーズ」について、EdMaxは、「快適メーラーEdMax」という呼び方ですが、これももうちょっとインパクトがあるものの方が良いのかな〜と思ったりしました。

それでは、がんばって下さい。


【お返事】

>自分とシンクロさせて読むことが出来て面白かったです。

こういう読み方をされるのが一番嬉しいです。
メールマガジンでは、1回の記事で1つの産業を原則として扱っていますので、シンクロしないと自分が属している産業しか楽しめなくなってしまいます。
だから、できるだけ、他の方達のヒントになるよう、汎用的な視点を散りばめるよう工夫をしています。

>作成意欲も違ってくると思います。このことから、「営業マンも士気が上が
>らない。」という部分には共感しました。

確かにそうですね。
ウェブのような「セールス部門がいらない」と誤解されている世界でも、きちんとそういったメカニズムがあることを知ることは大切だと思います。

>また、簡単に扱われがちな、「キャッチフレーズ」について、EdMaxは、
>「快適メーラーEdMax」という呼び方ですが、これももうちょっとインパク
>トがあるものの方が良いのかな〜と思ったりしました。

はい。パソコンやインターネットの世界ではキャッチコピーはまだ、重要視されていませんが、一般流通の商品では、下手をするとキャッチ一つで売上が全然違います。
私が良く後輩などに「勉強してご覧」と薦めるのは花王の製品です。商品の裏側にある商品説明やキャッチは極端に言えば数億円ものお金をかけて「開発」したものです。それだけに、他の、例えば P&G や資生堂のような他のトイレタリーメーカーとは一線も二線も画した秀逸なコピーが多いです。

それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。

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