脱帽です。前回の英会話の話の時もそうでしたが、「これほど洞察力に富む内容をフリーで読ませていただいてありがとうございます」と申し上げる以外に何もコメントできません。
このマガジンは回を重ねる毎に気合が強くなっているように感じます。今回のビールのお話も強烈な気迫を感じました。
普段から私はクリティカルリーディングを心がけているのですが、何らカウンターアーギュメントできる点が見つかりません。顔を洗って、さらに精進したいと思います。
【お返事】
>脱帽です。前回の英会話の話の時もそうでしたが、「これほど洞察力に富む内容
>をフリーで読ませていただいてありがとうございます」と申し上げる以外に何も
こちらこそ、お褒めいただき、ありがとうございます。
特に、この2つのテーマは長年私が追いかけてきたものでもありますので
(英会話は「自分探し」、ビールは業界そのもの)、やりやすかったのも原因の一つだと思います。溜まっていたものがドカンと出たような。ただ、電子マネーのように「溜まっていた私の不満」が出ると、感情的になってしまいますが
(笑)
>このマガジンは回を重ねる毎に気合が強くなっているように感じます。
それは、同感です (笑)
どんどん自分で欲が出て来るんです。自分も読者になってしまい、あれよりおもしろいものを読みたい
(書きたい) という欲なんです。
現在までで、読者の方々の反応のうち「日立」「メルマガ導入戦略」「ファミレス」がトップ3を占めているので、それを凌駕したい、という気持ちが毎回あるのも大きく影響しています。
>普段から私はクリティカルリーディングを心がけているのですが、何らカウン
>ターアーギュメントできる点が見つかりません。
ありがとうございます。
一方で、まだまだ至らない点があると思います。もっともっと面白い記事を書きますので、これからもよろしくお願いいたします。
【まつおさんからのお返事】
改めて考えてみると、森さんにとっては、単なる賞賛の言葉だけでなく、鋭いつっこみも期待されていますよね。(私が森さんの立場だったらそう思います。)
次回は、森さんの文章を十分に咀嚼し、理解した上で私なりの考え方を提示(カウンターアーギュメントとして)させていただきたいと思います。
【お返事】
>改めて考えてみると、森さんにとっては、単なる賞賛の言葉だけでなく、
>鋭いつっこみも期待されていますよね。
はい。ご指摘のとおりです。
お申し出、感謝いたします。
ただ、感想を書くというのは、初心者の方にとっては、それがひとつの大きな勉強になりますが、まつおさんのようなプロの方の場合は、かなりの負担を強いることになります。(他人の感想を書くのは大変だというのを知っていますので)
ですから、まつおさんの感じたときに感じたままを知らせて頂ければ結構です。
一番面白かったのは「飲み屋でも「ビール1本」と注文すれば、いやおうなしにキリンが出てきます」の部分。私の勤めている会社は某財閥系企業のため(アドレスでわかっちゃいますね)、会社の公式な酒席ではキリン製品を出す事は厳禁でした。
特に営業現場などにいるとその傾向はさらに強く、何も知らない新人が幹事になった飲み会で、卓上にキリンラガーが用意されていたとき、乾杯の前に総取り替えを命じられたほどです。
確かに昔は「とりあえずビール」と頼んだときや、宴会等であらかじめ断っておかなかった時などは「キリンラガー」が出てきましたよね。
でも、最近飲み屋などではキリンラガーって見なくなったような気がします。大体、「スーパードライ」か「サッポロ黒ラベル」。
おかげで店を予約したときにあらかじめ銘柄を指定しておく事が大分減り、楽になりました。
かかれている内容とはあまり関係なさそうですが、この辺が私の「キリンのシェア低下」をもっとも肌で感じられた部分です。
ちなみに私が愛飲しているのはサッポロのエビスビールですが・・・
【お返事】
>私の勤めている会社は某財閥系企業のため(アドレスでわかっちゃいますね)
はい。しっかりとドメイン名が読めました (笑)
>卓上にキリンラガーが用意されていたとき、乾杯の前に総取り替えを命じられ
確かに、そういうお話は良く聞きます。
すごいですよね。
でも、そういう応援体制って結構大事だったりするので、否定はしません。
対抗商品を平気で飲んだりするのは、確かに自由な風潮で歓迎されますが、企業体としてみたときにどうしても市場パワーが弱くなりがちです。私のマーケティングは理論中心ですが、現場経験者として「空気」「雰囲気」が理論を凌駕したり、ぶち壊したりすることを見てきていますので、重要な点だと思っています。もちろん、理論編重も問題があるのと同様に現場編重も問題あり、ですが。
>かかれている内容とはあまり関係なさそうですが、この辺が私の「キリンのシェ
>ア低下」をもっとも肌で感じられた部分です。
いえいえ、十分に関係があります。また、私も同感です。
生活者として肌で感じることがないと、理論も何もあったものではありませんもの。
ちなみに、記事では言及しませんでしたが、キリンは昭和51年 (1976)
に63.8%だったものが、今では30%そこそこと半分になってしまった訳です。
>ちなみに私が愛飲しているのはサッポロのエビスビールですが・・・
ビール好きの層に評価が高いブランドですね。
ちなみに、シストラットのオフィスは東京恵比寿ですので、エビスビールのポスターは良く見かけますし、昔のサッポロの工場跡地のエビスビアガーデンは良く食事に行きました。
学部時代に、1986年ごろのアサヒビールを取り上げ、各班毎に、現状を分析し、どういった意思決定をすれば、低迷から脱出できるのかを考える実習があったのですが、それを受講していたので、ビール業界には大変興味があります。
今回の話で印象に残ったのは、近年のアサヒ大逆転の構図がキリンの自滅に助けられたという部分です。個人的には、アサヒスーパードライの「コクがあるのにキレがある、うまいビールである」というようなイメージが定着したから、ここまでヒットしたように見ていたのです。
しかし、マーケティング戦略の視点から見ると、御互いに自社製品の市場での位置付けを考えずに行動しているうちに、今日に至っているという流れは、非常に説得力があって面白かったです。
次回はスクウェアの話ですね。
2月11日にFF8の発売という非常に面白いタイミングでの内容になりそうです。楽しみにしております。
【すぐに別便で】
本文で、スーパードライの宣伝に出てきた人物に「落合一彦」さんとあったですが、これは「落合信彦」さんだと記憶しているのですが、いかがでしょうか?
以前に落合信彦さんが、ご自分の著作の中で自分がビールの宣伝に出ていたことが書かれておりましたので、間違いないと思うのですが。
私の勘違いかもしれませんが、確認してみてください
【お返事】
>受講していたので、ビール業界には大変興味があります。
こういう経験があると、本当に身近に感じられますね。
>スーパードライの「コクがあるのにキレがある、うまいビールである」
>というようなイメージが定着したから、ここまでヒットしたように見て
そういう解釈も間違いではありません。
なんといっても、スーパードライにできて、スーパーイーストにできなかったことですから
(笑)、スーパードライの戦略そのものは秀逸だったわけです。
今回、今までの記事と違い「生活者の目からミクロ的に追いかける」という視点ではなく、「業界レポート」のようになってしまったのは、短期的な瞬間をとらえると、鈴木さんのような捉え方しか説明できない、と考えたからなのです。それでは他のメディアと同じになってしまい、「私はこう見る」でわざわざ記事にする必要がないですもの。
>次回はスクウェアの話ですね。
>2月11日にFF8の発売という非常に面白いタイミングでの
>内容になりそうです。楽しみにしております。
あっ、そうでした。
実は、意図しないまま、「身近なテーマをそろそろしなければ」という視点で、スクウェアの記事を遅らせてビールに差し替えただけだったのです。
といいながら、個人的にはFF8の予約注文を早々と入れている森です
(笑)
>「落合一彦」さんとあったですが、これは「落合信彦」さんだと
失礼いたしました。
ご指摘のとおりです。
さっそく修正いたしました。
ありがとうございます。
どうも、以前の「華原」といい、私は人名に弱いと再認識しました
(笑)
【鈴木さんからのお返事】
> そういう解釈も間違いではありません。
> なんといっても、スーパードライにできて、スーパーイーストにできなかったことで
> すから (笑)、スーパードライの戦略そのものは秀逸だったわけです。
スーパードライの戦略がなければ、シェア10%からの巻き返しは根本的に起こらなかったということですね。
> 今回、今までの記事と違い「生活者の目からミクロ的に追いかける」という視点では
> なく、「業界レポート」のようになってしまったのは、短期的な瞬間をとらえると、
個人的には、こういった業界レポート的な話も大好きです。時間の流れの中で、各社の動きを平行して追うのを読むと今までの記事とは違った臨場感が感じられるので好きです。
こういった「臨場感あふれる業界レポート」のような記事もあると別の楽しみ方が増えるので、今までとは違った視点の内容になるかもしれませんが、私はこの流れも読みたいです。
> といいながら、個人的にはFF8の予約注文を早々と入れている森です (笑)
少し妙な質問なのですが、お聞きしても宜しいですか?
森さんの場合、どうやってFFシリーズのような超大作を解くような時間を作られているのか、気になるのですが、何か秘訣でもあるのですか?
肩書きから考えても、かなり仕事が忙しいのではないかと思います。
時間の使い方のメリハリをつけても、なかなか難しいことなのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか。
【お返事】
>スーパードライの戦略がなければ、シェア10%からの巻き返しは根本的に起こらなか
>ったということですね。
はい。そのとおりです。
普通の新製品なら、モルツ程度の小粒で終わってしまい、12%のシェアが14%になって嬉しい、という程度だったでしょう。
また、スーパードライへの対抗策が適切のものであったら、シェア20%弱、キリン1位で、第2位アサヒとなって、それでも「すごい、アサヒ。頑張った」と称賛を浴びていたことでしょう。
こんなになってしまった (?) のは、アサヒとキリンそれぞれの相乗効果であった、というのが記事の主旨なのです。
>こういった「臨場感あふれる業界レポート」のような記事もあると
>別の楽しみ方が増えるので、今までとは違った視点の内容に
>なるかもしれませんが、私はこの流れも読みたいです。
了解いたしました。
今回の記事はビールという身近な商品が主役だったせいもありますが、思ったとおり
(といっても、なかなか思ったとおりにならないのがメールマガジンですが (笑))、反響が良いのです。鈴木さんのご意見もありますので、今後、「業界レポート路線」も柱として入れてみよう、と思います。
>少し妙な質問なのですが、お聞きしても宜しいですか?
どうぞ、どうぞ (笑)
>森さんの場合、どうやってFFシリーズのような超大作を解くような
>時間を作られているのか、気になるのですが、何か秘訣でもあるのですか?
まずは、「情熱」です (笑)
仕事も RPGやシミュレーション・ゲームも大好きなのです。
だから、それだけ集中します。
2番目は「時間は作るもの」という意識です。これがあるかないかで、意外に効果が違います。
3番目は「背水の陣」です (笑)
やりたいことをまず先にやってしまう。例えば、FF8を先にやっちゃいます。
すると、仕事を頑張らないとこなせなくなる。これで良いんです。
必死になれば、なんとかなります。
4番目が本当の理由かも知れません (いや、上の3つも本当ですよ)。
「Aタイム」という時間管理手法の信奉者なのです、私。
これを導入してから、生産性が30%以上もあがりました。
つまり、同じ事をやるのにも、例えば、月間で100時間以上も空きが出ます。1日8時間とすると14日間も遊ぶ時間が増える、ということです。
「Aタイム」はもうかれこれ10年以上も実践していますから、身についてしまっている技術です。
これが一番大きいです。
【鈴木さんからのお返事】
> こんなになってしまった (?) のは、アサヒとキリンそれぞれの相乗効果であった、
> というのが記事の主旨なのです。
単にアサヒ一社だけの努力があったから、トップにまで挽回できたのではなく業界他社の対抗策が甘かったからという影響があったんですね。
最近、書店にはアサヒの復活をネタにした本が見られるようになりましたけれど、森さんが今回の記事でお書きになったような視点で見ているものがあるのか、興味がわいてきました(笑)
> 反響が良いのです。鈴木さんのご意見もありますので、今後、「業界レポート路線」
> も柱として入れてみよう、と思います。
ありがとうございます。このメールマガジンを読む楽しみがまた1つ増えました
> 仕事も RPGやシミュレーション・ゲームも大好きなのです。
あ、好きなゲームのタイプが似ているかもしれないです。やはり、ゲームをやるのにも、それだけの思い入れが必要ですよね。
> 2番目は「時間は作るもの」という意識です。これがあるかないかで、意外に効果が
>
> 3番目は「背水の陣」です (笑)
私も、研究とそれ以外の活動にも力を入れようと考えているので両立を心がけているのですが、これらのことは実感できます。
> 「Aタイム」という時間管理手法の信奉者なのです、私。
時間が有効につかえそうな手法のようですね。
どういう手法なんでしょうか。興味があります。
【お返事】
>単にアサヒ一社だけの努力があったから、トップにまで挽回できたのではなく業界他
>社の対抗策が甘かったからという影響があったんですね。
はい。そのとおりです。
>なりましたけれど、森さんが今回の記事でお書きになったような
>視点で見ているものがあるのか、興味がわいてきました(笑)
私も興味があります (笑)
自分の知っている範囲では、独自の視点のようです
(だから、メルマガのテーマにしたのですが (笑))
>あ、好きなゲームのタイプが似ているかもしれないです。やはり、ゲームをやるのに
>も、それだけの思い入れが必要ですよね。
同感です。特に、RPGや戦略シミュレーションはのめり込むユーザーが多いですものね
(笑)
ちなみに、今は、幻想水滸伝 II が意外に面白かったので、The
Best で「I」を探しまくり、その終了データを「II」に読み込ませて2回目をやっています
(笑)
「あっ、フリックだ」「ビクトールもいるよ、おい」とか、楽しんでます
(笑)
【鈴木さんからのお返事】
> 自分の知っている範囲では、独自の視点のようです (だから、メルマガのテーマ
やはりそうなのですね。
ある一社を取り上げて、その成功した理由を分析する本の場合、大抵が「この会社は他社には無い、○○などによって成功した」という論調に終始していて、競合他社の戦略がうまくなかったという面を指摘することってあまり無いですよね。
アサヒビールの場合、シェアの回復が過去に無いほどのものですから今回の記事のように他社の影響も視野に入れて話した方が、面白いと思うんですけど、ある一社をネタにする場合、その会社が努力した面だけを取り上げて「これが成功する手法なのだ」と強調したくなるんでしょうか?
【お返事】
>思うんですけど、ある一社をネタにする場合、その会社が努力した面だけを
>取り上げて「これが成功する手法なのだ」と強調したくなるんでしょうか?
これはこれで、KFS (Key Factor fpr Success = 成功要因) の勉強になります。
ただ、出版社はどうしてもセールスを考えますので、批判的な内容は避ける傾向が強くなります。というのも、その1社をほめれば、発行前に話をつけて予約注文が取れるからです。「絶対に売れる部数」が事前に分かっているのは経営的に心臓によろしいです
(笑)