読者の声 : 98.10.19号 (2) 励ましや、おしかりの言葉、ありがとうございます。 他の読者の方々の中にも、同じご意見を持った方がいらっしゃるかも知れません。自分の考えをまとめるための参考になる場合もあります。だから、「読者の声」は大事にしたいと考えています。原則として、原文を掲載しています。新しい声から順番にご紹介しています。 それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。こちらのフォームで投稿するか、voice2@systrat.co.jp へお送り下さい。 この色は皆さんの声 (お返事付) この色は皆さんへのご意見です この色は皆さんの声 (お返事なし)
励ましや、おしかりの言葉、ありがとうございます。
他の読者の方々の中にも、同じご意見を持った方がいらっしゃるかも知れません。自分の考えをまとめるための参考になる場合もあります。だから、「読者の声」は大事にしたいと考えています。原則として、原文を掲載しています。新しい声から順番にご紹介しています。
それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。こちらのフォームで投稿するか、voice2@systrat.co.jp へお送り下さい。
ミニ大企業、日立の悲劇【日立製作所】 98.9.15 掲載
>これからも気軽に楽しめるマ−ケッティングを楽しみにしております。>食品関係のお話にも興味があります。 はい。食品業界は詳しい分野の一つですので、ご期待下さい。ただ、ちょっと詳しすぎるので、どういう視点でテーマを設定するかが返って難しいところがあるのも正直なところですが。
>これからも気軽に楽しめるマ−ケッティングを楽しみにしております。>食品関係のお話にも興味があります。
はい。食品業界は詳しい分野の一つですので、ご期待下さい。ただ、ちょっと詳しすぎるので、どういう視点でテーマを設定するかが返って難しいところがあるのも正直なところですが。
楽しく読ませてもらいました。私は大学で工学部に在籍していまして、日立、東芝には実習に行ったり、公演を聞かせてもらったり、いろいろお世話になりました。 (【注】微妙な内容なので、この部分は当社で割愛させていただきました) プライドが先行していて、一般客(消費者)は、「日立って、みんな知ってるけど、ダサいよね」と思っていることを早く気づくべきなのです。たぶんこれは街にいる誰に聞いても同じ事を言うと思います。(日立=ダサい) 技術に関していうと、先輩などの話を聞いても、日立の研究所はしっかりしているようです。技術力には自信をもっています。博士卒も多く研究所にはいますし、大学の教授に転身する技術者も多いです。(実際日立OBの先生も大学にはいます) あとはマーケティングをしっかりして、この強力な経営資源(技術力)をいかに活かしていくか、が日立の今後の飛躍の鍵を握っていると思います。大胆な方向転換をしない限り、「ダサい日立」から抜け出すことはできないでしょう。とにかく言えることは、今の戦略のままでは本当に「巨人」が崩壊してしまう可能性がある、ということです。 今後も日立、そして東芝(こちらは経営革新をかなりのピッチですすめているようですが)の動きには注目していきたいです。 今後も興味あるテーマを期待します。頑張って下さい。 【お返事】 >していて、一般客(消費者)は、「日立って、みんな知ってるけ>ど、ダサいよね」と思っていることを早く気づくべきなのです。 恐らく、日立としては「たった9%」の売上の一般家電部門等はどうでも良い、と考えているのでしょう。問題は、その姿勢自体が重電部門を含めたすべてに悪影響を及ぼしていることなのですが。 ------------------ >あとはマーケティングをしっかりして、この強力な経営資源(>技術力)をいかに活かしていくか、が日立の今後の飛躍の鍵>を握っていると思います。大胆な方向転換をしない限り、「ダ>サい日立」から抜け出すことはできないでしょう。とにかく言え>ることは、今の戦略のままでは本当に「巨人」が崩壊してしま>う可能性がある、ということです。 同感です。私が今まで色々なクライアントと仕事をしていて感じるのは「せっかくこれだけの技術があるのにもったいない」です。メーカーというのは、基本的には「良い商品と売る場所」さえあれば経営が成り立ちます。しかし、今の時代、しかも、大企業になるとそれだけでは「安定して」収益を上げることができません。第一、「画期的な技術」等はそうそう生まれるものではないですから。そこにマーケティングの役割があるわけです。 (例えば日立さんの)問題は、今まで「高い技術力」と「売る場所」そして、「そこそこのマーケティング」でものが売れていたので、「そこそこ」の部門に人材が育たなかったことです。 >今後も興味あるテーマを期待します。頑張って下さい。 ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
楽しく読ませてもらいました。私は大学で工学部に在籍していまして、日立、東芝には実習に行ったり、公演を聞かせてもらったり、いろいろお世話になりました。
(【注】微妙な内容なので、この部分は当社で割愛させていただきました)
プライドが先行していて、一般客(消費者)は、「日立って、みんな知ってるけど、ダサいよね」と思っていることを早く気づくべきなのです。たぶんこれは街にいる誰に聞いても同じ事を言うと思います。(日立=ダサい)
技術に関していうと、先輩などの話を聞いても、日立の研究所はしっかりしているようです。技術力には自信をもっています。博士卒も多く研究所にはいますし、大学の教授に転身する技術者も多いです。(実際日立OBの先生も大学にはいます)
あとはマーケティングをしっかりして、この強力な経営資源(技術力)をいかに活かしていくか、が日立の今後の飛躍の鍵を握っていると思います。大胆な方向転換をしない限り、「ダサい日立」から抜け出すことはできないでしょう。とにかく言えることは、今の戦略のままでは本当に「巨人」が崩壊してしまう可能性がある、ということです。
今後も日立、そして東芝(こちらは経営革新をかなりのピッチですすめているようですが)の動きには注目していきたいです。
今後も興味あるテーマを期待します。頑張って下さい。
【お返事】
>していて、一般客(消費者)は、「日立って、みんな知ってるけ>ど、ダサいよね」と思っていることを早く気づくべきなのです。
恐らく、日立としては「たった9%」の売上の一般家電部門等はどうでも良い、と考えているのでしょう。問題は、その姿勢自体が重電部門を含めたすべてに悪影響を及ぼしていることなのですが。
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>あとはマーケティングをしっかりして、この強力な経営資源(>技術力)をいかに活かしていくか、が日立の今後の飛躍の鍵>を握っていると思います。大胆な方向転換をしない限り、「ダ>サい日立」から抜け出すことはできないでしょう。とにかく言え>ることは、今の戦略のままでは本当に「巨人」が崩壊してしま>う可能性がある、ということです。
同感です。私が今まで色々なクライアントと仕事をしていて感じるのは「せっかくこれだけの技術があるのにもったいない」です。メーカーというのは、基本的には「良い商品と売る場所」さえあれば経営が成り立ちます。しかし、今の時代、しかも、大企業になるとそれだけでは「安定して」収益を上げることができません。第一、「画期的な技術」等はそうそう生まれるものではないですから。そこにマーケティングの役割があるわけです。
(例えば日立さんの)問題は、今まで「高い技術力」と「売る場所」そして、「そこそこのマーケティング」でものが売れていたので、「そこそこ」の部門に人材が育たなかったことです。
>今後も興味あるテーマを期待します。頑張って下さい。
ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
日立のリストラの話は主人から聞いて、気になっていました。NW・サッポロビールなど大量リストラがぞくぞく出てきますね。主人はあと15年は不景気だ。それまでに体力のある企業・銀行が統合・淘汰されていく。と言っていました。世事に疎い主婦ですが、子供の将来は親の責任だと思いますので、いろいろ勉強したいと思います。 【お返事】 早速のコメントありがとうございます。お気に召して頂いたようで、正直ホッとしています。 >主人はあと15年は不景気だ。それまでに体力のある企業・銀行が統合・淘汰されていく。>と言っていました。 ご主人様がどのような基準で「不景気」という言葉を使われているのかは判りかねますが、私の見方では、1〜2年後には正常な経済状態に戻る、と考えております。長くは書けませんが、理由は、各企業が経済の「器」に自身を縮小させているからです。つまり、黒字体質に変換しようとしており、幾つかの業種や企業がすでに成功しているのです。 寺田様の身近なところでは、中堅どころの通信販売企業がすでにリストラを終えて、黒字基調になりました。千趣会や日本通販等の大手はようやく今年からリストラを始めていますが、1年程度で黒字体制になるでしょう。 今回の倒産劇やリストラは急ブレーキをかけた余波です。普通に走行していれば、雇用状態も安定します。その期間が各企業の動きを見ていると「1〜2年」という風に見ている、とお考え下されば良いかと思います。 >世事に疎い主婦ですが、子供の将来は親の責任だと思いますので、>いろいろ勉強したいと思います。 私も子供を持つ身なので、大変良く判りますし、ご立派だと思います。このメールマガジンがご参考になれば、大変嬉しいです。 【寺田さんからのお返事】 1〜2年で経済状態が正常に戻るということで、少しほっとしております。最近、誰もが政治でも経済でも何でも「悪い」と言って批判ばかりして、「それじゃあどうすれば良くなるのか」を考えていないという悪い癖があるなと思います。 小渕さんでも梶山さんでも小泉さんでも誰が総理になっても、「ダメ」ばっかり・・・・景気も悪い悪いばっかり・・・・ 主人もそうです。15年も景気が悪いままだったら、「生きて行く楽しみがない」と私は言ってしまいました。子供もかわいそうだから、もう産まないとも言いました。悪いとだけ言って自分の責任を棚に上げて安心している大人がたくさんいることが、一番悪いと思うのですが・・・ 【代表からのお返事】 >最近、誰もが政治でも経済でも何でも「悪い」と言って批判ばかりして、「それじゃあどうすれば良くなるのか」を考えていないという悪い癖があるなと思います。 まったく同感です。日本人の悪い癖ですよね。 幸か不幸か、私は青春時代をアメリカで過ごしましたし、現在もコンサルタントとして「現状はわかった。じゃあ、どうするの?」に応えていくことを業務にしています (実はそれ以上に、血液型 O 型という自分の性格もあるのですが)。ですから、ある意味、冷静に判断することが可能ですが、寺田様のような一般の方は不安だと思います。実際、その不安が更に消費の抑制となって企業を苦しめているのです。 ---------------- >主人もそうです。15年も景気が悪いままだったら、「生きて行く楽しみがない」と私は言ってしまいました。子供もかわいそうだから、もう産まないとも言いました。 環境問題が「オゾン層の破壊」などという「カッコイイ」論理で語られていた時は、一部の「自分をインテリに見せたい」インテリのものでした。しかし、「実際にゴミ問題が大変だ」や「こんなに汚い空気の中で、子供を育てるのはイヤだから、結婚するのは不安」という、一般の女性や主婦の身近なものになった時、初めて環境問題が日本社会に根付きましたよね。 妙な言い方で申し訳ありませんが、一般の方がこう言った不安を本当に感じた時が「底」だと思います。そして、「底」のままになるか復活するか、は先程説明させて頂いた企業の動きを見れば判断できる、と考えています。 結局、最終的に景気が回復するかどうかなんて、政治でも経済でもないのです。寺田様を初めとした消費者です。だから、その消費者の心の動きを見つめることが、大事なサインを発見することだと、私は考えています。次回予定の「身体測定機 - 皮膚感覚のススメ」は、直接ではありませんが、そういった視点で書いたものです。参考になれば、と思います。 ---------------- いずれにしても、15年も景気が悪いままということは絶対にありません。安心して、寺田様の人生を楽しみ、お子さんを育てて上げて下さい。それが一番の愛情ですよね。
日立のリストラの話は主人から聞いて、気になっていました。NW・サッポロビールなど大量リストラがぞくぞく出てきますね。主人はあと15年は不景気だ。それまでに体力のある企業・銀行が統合・淘汰されていく。と言っていました。世事に疎い主婦ですが、子供の将来は親の責任だと思いますので、いろいろ勉強したいと思います。
早速のコメントありがとうございます。お気に召して頂いたようで、正直ホッとしています。
>主人はあと15年は不景気だ。それまでに体力のある企業・銀行が統合・淘汰されていく。>と言っていました。
ご主人様がどのような基準で「不景気」という言葉を使われているのかは判りかねますが、私の見方では、1〜2年後には正常な経済状態に戻る、と考えております。長くは書けませんが、理由は、各企業が経済の「器」に自身を縮小させているからです。つまり、黒字体質に変換しようとしており、幾つかの業種や企業がすでに成功しているのです。
寺田様の身近なところでは、中堅どころの通信販売企業がすでにリストラを終えて、黒字基調になりました。千趣会や日本通販等の大手はようやく今年からリストラを始めていますが、1年程度で黒字体制になるでしょう。
今回の倒産劇やリストラは急ブレーキをかけた余波です。普通に走行していれば、雇用状態も安定します。その期間が各企業の動きを見ていると「1〜2年」という風に見ている、とお考え下されば良いかと思います。
>世事に疎い主婦ですが、子供の将来は親の責任だと思いますので、>いろいろ勉強したいと思います。
私も子供を持つ身なので、大変良く判りますし、ご立派だと思います。このメールマガジンがご参考になれば、大変嬉しいです。
【寺田さんからのお返事】
1〜2年で経済状態が正常に戻るということで、少しほっとしております。最近、誰もが政治でも経済でも何でも「悪い」と言って批判ばかりして、「それじゃあどうすれば良くなるのか」を考えていないという悪い癖があるなと思います。
小渕さんでも梶山さんでも小泉さんでも誰が総理になっても、「ダメ」ばっかり・・・・景気も悪い悪いばっかり・・・・
主人もそうです。15年も景気が悪いままだったら、「生きて行く楽しみがない」と私は言ってしまいました。子供もかわいそうだから、もう産まないとも言いました。悪いとだけ言って自分の責任を棚に上げて安心している大人がたくさんいることが、一番悪いと思うのですが・・・
【代表からのお返事】
>最近、誰もが政治でも経済でも何でも「悪い」と言って批判ばかりして、「それじゃあどうすれば良くなるのか」を考えていないという悪い癖があるなと思います。
まったく同感です。日本人の悪い癖ですよね。
幸か不幸か、私は青春時代をアメリカで過ごしましたし、現在もコンサルタントとして「現状はわかった。じゃあ、どうするの?」に応えていくことを業務にしています (実はそれ以上に、血液型 O 型という自分の性格もあるのですが)。ですから、ある意味、冷静に判断することが可能ですが、寺田様のような一般の方は不安だと思います。実際、その不安が更に消費の抑制となって企業を苦しめているのです。
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>主人もそうです。15年も景気が悪いままだったら、「生きて行く楽しみがない」と私は言ってしまいました。子供もかわいそうだから、もう産まないとも言いました。
環境問題が「オゾン層の破壊」などという「カッコイイ」論理で語られていた時は、一部の「自分をインテリに見せたい」インテリのものでした。しかし、「実際にゴミ問題が大変だ」や「こんなに汚い空気の中で、子供を育てるのはイヤだから、結婚するのは不安」という、一般の女性や主婦の身近なものになった時、初めて環境問題が日本社会に根付きましたよね。
妙な言い方で申し訳ありませんが、一般の方がこう言った不安を本当に感じた時が「底」だと思います。そして、「底」のままになるか復活するか、は先程説明させて頂いた企業の動きを見れば判断できる、と考えています。
結局、最終的に景気が回復するかどうかなんて、政治でも経済でもないのです。寺田様を初めとした消費者です。だから、その消費者の心の動きを見つめることが、大事なサインを発見することだと、私は考えています。次回予定の「身体測定機 - 皮膚感覚のススメ」は、直接ではありませんが、そういった視点で書いたものです。参考になれば、と思います。
いずれにしても、15年も景気が悪いままということは絶対にありません。安心して、寺田様の人生を楽しみ、お子さんを育てて上げて下さい。それが一番の愛情ですよね。
>私自身は公務員なのですが、ものの見方の幅が広がるようで面白いです。>今後も楽しみにしています。 お褒めの言葉、ありがとうございます。正にそんな楽しみ方をしていただきたく記事を書いています。私も嬉しいです。
>私自身は公務員なのですが、ものの見方の幅が広がるようで面白いです。>今後も楽しみにしています。
お褒めの言葉、ありがとうございます。正にそんな楽しみ方をしていただきたく記事を書いています。私も嬉しいです。
>でも、どこからかそのうち圧力がかかりそうですね?>今後とも期待しています。それでは、失礼致します。 ご配慮ありがとうございます。確かに、その可能性はあります。でも、そこまで行けば立派なもの、と開き直っている部分はあります。
>でも、どこからかそのうち圧力がかかりそうですね?>今後とも期待しています。それでは、失礼致します。
ご配慮ありがとうございます。確かに、その可能性はあります。でも、そこまで行けば立派なもの、と開き直っている部分はあります。
>今回の記事で電気業界の一部内容を理解できました。>今後の記事に期待しております。 そういって頂けて嬉しいです。業界レポートのようなものは資料集めに時間がかかりますので (業務で知ったことは守秘義務の関係で記事にできません)、それだけにこういうお言葉は励みになります。
>今回の記事で電気業界の一部内容を理解できました。>今後の記事に期待しております。
そういって頂けて嬉しいです。業界レポートのようなものは資料集めに時間がかかりますので (業務で知ったことは守秘義務の関係で記事にできません)、それだけにこういうお言葉は励みになります。
>かなり辛口なんですね。いつもこんな感じですか。>実は私は某電機メーカーの社員です。>かなり耳が痛かったのですが・・・ 申し訳ありません。ちょっとドキッとしました。今回の日立さんの記事は、恐らく、私の記事の中では最も辛口ではないか、と考えています。元々、私はスバズバものを言う性格で、例えば、記事中の「クズはいくら集まってもクズ」というフレーズは、あるクライアントに実際に使った言葉です。 ただ、辛口の時はかなり気を使います。メーカー時代に25人の部下を持っていた私の経験からも、以下の主要な点には気をつけるようにしています。ご参考までに上げておきます。 ●辛口にする場合は、対象に対して愛情がないと、単なる罵詈雑言になってしまう。 これが最も気を使う点です。日立さんにしても三洋電機さんにしても、仕事をしたことがありませんし、恨みはありません。でも、あの2社の製品は派手さはありませんが、堅実で好きなものが多いのです。 でも、例えば▲▲食品さんの場合は、良い事例の場合は紹介できますが、悪い事例の場合は控えるようにしています。どうしても、自分の感情が文章に出てきてしまうからです。 ●辛口の場合は、根拠をきちっとしないと、単なる悪口になってしまいます。 辛口にすればするほど、資料集めや事例研究には気を使います。1つには、文句を言う場合は褒める以上に自分の言葉に責任を持たなければいけない、と思っているからです。このことは、コンサルタントという以上に自分の性格によるものです。 もちろん、実際面として、辛口の場合は苦情や反論が出現する可能性が高く、議論になった時に私の論理に対して穴を突かれてしまうと、すべての説得力がなくなってしまうので、自己防衛をあらかじめしておく、というのも理由の一つです。 ちなみに、実際の業務ではもっと辛口ですが、その前に消費者データ分析で現状に対する共通認識がクライアントと私との間にあるし、1対1の関係なので (次項を参照して下さい)、バランスがきっちり取れます。 ●辛口の言葉を大人数に対して言うときは、その人数分言われている気がする。 これは、心理学です。部下をたしなめる時、1対1でやるのと、10人の面前でやるのとでは、対象者のインパクトは10倍違います。後者だと、10人に文句を言われるのと同じになってしまうのです。 今回の日立さんの記事は3回くらい修正しています。最初に書いた文章は、愛情と批判のバランスが崩れていたからです。その主な原因は、いつもの業務の感覚で文章を書いたので、公表することを考慮するときつすぎる表現になっていたからです。 ●自分のことを言われるのと、他人が言われているのを見るのとでは、インパクトが違う。 こういう業界の事例を記事にするときは、その当事者の方々や、業界の方々に対するインパクトを最優先することを判断基準にしています。 例えば、<匿名>様が「向かっ腹が立つ」ギリギリ直前で押さえておかないと、「おもしろい」「ためになる」よりも「理不尽だ」と悪感情を抱かれてしまうからです。これは、私の営業的配慮ではなく、この記事の目的が「自己啓発」という勉強であるからには、それを最優先に考え、目標を阻害する要因はできるだけ外すことが必要だと考えているからです。 ------------------- いずれにしても、私が最も気をつけなければならないのは、読者の皆さんの反響に受けようとする余り、辛口の度が越してしまうほど判断基準が鈍ってしまうことです。集計はしておりませんが、今回の日立さんの記事は評価が高く、メールでの感想も「(良い悪いがはっきりしているので) わかりやすい」という点に集中しています。また、「自分の業界もこの辛口路線で評価して欲しい」というご要望もありました。 加えて、「少しでも良くなるなら」とある会社の社員の方が、社長への要望メールに転載させて欲しい、とのご要望もありました (了解させて頂きました)。 元来、血液型が O 型の私ですから、こういう評価を頂くと調子に乗ってしまいます。従って、最も自分を律しなければならないと感じているのです。 ------------------- >当社でも、いままでの機能積み上げ型新製品開発競争では>まともな収益がとれないということをいやというほど感じています。>おおきな転換期であると思います。 はい。私も<匿名>様のご意見に同感です。ただ、「画期的」「カタストロフィ的」な新製品や新技術など、そうそう出てくるものではありません。クライアントの悩みはそこにもあります。 正直申し上げれば、画期的商品と流通さえあれば、商品はヒットします。マーケティングは不要です。でも、その間隔は企業活動を継続するにはあまりにも長いものです。ゲームソフト・メーカーのエニックスの業績が、「ドラクエ」発売年とそれ以外とでは優に3倍近い開きがあるのは、株式会社として好ましいことではありません。マーケティングの役目の1つは、その「空白期間」をどう埋めるか、という点にあると常々考えています。 <匿名>様がこのメールマガジンで、そのためのヒントを見つけて頂けれれば、これ以上の喜びはありません。 【注】<匿名>さんは、電機業界の方なので、当社でお名前を隠させていただきました。
>かなり辛口なんですね。いつもこんな感じですか。>実は私は某電機メーカーの社員です。>かなり耳が痛かったのですが・・・
申し訳ありません。ちょっとドキッとしました。今回の日立さんの記事は、恐らく、私の記事の中では最も辛口ではないか、と考えています。元々、私はスバズバものを言う性格で、例えば、記事中の「クズはいくら集まってもクズ」というフレーズは、あるクライアントに実際に使った言葉です。
ただ、辛口の時はかなり気を使います。メーカー時代に25人の部下を持っていた私の経験からも、以下の主要な点には気をつけるようにしています。ご参考までに上げておきます。
●辛口にする場合は、対象に対して愛情がないと、単なる罵詈雑言になってしまう。
これが最も気を使う点です。日立さんにしても三洋電機さんにしても、仕事をしたことがありませんし、恨みはありません。でも、あの2社の製品は派手さはありませんが、堅実で好きなものが多いのです。 でも、例えば▲▲食品さんの場合は、良い事例の場合は紹介できますが、悪い事例の場合は控えるようにしています。どうしても、自分の感情が文章に出てきてしまうからです。
これが最も気を使う点です。日立さんにしても三洋電機さんにしても、仕事をしたことがありませんし、恨みはありません。でも、あの2社の製品は派手さはありませんが、堅実で好きなものが多いのです。
でも、例えば▲▲食品さんの場合は、良い事例の場合は紹介できますが、悪い事例の場合は控えるようにしています。どうしても、自分の感情が文章に出てきてしまうからです。
●辛口の場合は、根拠をきちっとしないと、単なる悪口になってしまいます。
辛口にすればするほど、資料集めや事例研究には気を使います。1つには、文句を言う場合は褒める以上に自分の言葉に責任を持たなければいけない、と思っているからです。このことは、コンサルタントという以上に自分の性格によるものです。 もちろん、実際面として、辛口の場合は苦情や反論が出現する可能性が高く、議論になった時に私の論理に対して穴を突かれてしまうと、すべての説得力がなくなってしまうので、自己防衛をあらかじめしておく、というのも理由の一つです。 ちなみに、実際の業務ではもっと辛口ですが、その前に消費者データ分析で現状に対する共通認識がクライアントと私との間にあるし、1対1の関係なので (次項を参照して下さい)、バランスがきっちり取れます。
辛口にすればするほど、資料集めや事例研究には気を使います。1つには、文句を言う場合は褒める以上に自分の言葉に責任を持たなければいけない、と思っているからです。このことは、コンサルタントという以上に自分の性格によるものです。
もちろん、実際面として、辛口の場合は苦情や反論が出現する可能性が高く、議論になった時に私の論理に対して穴を突かれてしまうと、すべての説得力がなくなってしまうので、自己防衛をあらかじめしておく、というのも理由の一つです。
ちなみに、実際の業務ではもっと辛口ですが、その前に消費者データ分析で現状に対する共通認識がクライアントと私との間にあるし、1対1の関係なので (次項を参照して下さい)、バランスがきっちり取れます。
●辛口の言葉を大人数に対して言うときは、その人数分言われている気がする。
これは、心理学です。部下をたしなめる時、1対1でやるのと、10人の面前でやるのとでは、対象者のインパクトは10倍違います。後者だと、10人に文句を言われるのと同じになってしまうのです。 今回の日立さんの記事は3回くらい修正しています。最初に書いた文章は、愛情と批判のバランスが崩れていたからです。その主な原因は、いつもの業務の感覚で文章を書いたので、公表することを考慮するときつすぎる表現になっていたからです。
これは、心理学です。部下をたしなめる時、1対1でやるのと、10人の面前でやるのとでは、対象者のインパクトは10倍違います。後者だと、10人に文句を言われるのと同じになってしまうのです。
今回の日立さんの記事は3回くらい修正しています。最初に書いた文章は、愛情と批判のバランスが崩れていたからです。その主な原因は、いつもの業務の感覚で文章を書いたので、公表することを考慮するときつすぎる表現になっていたからです。
●自分のことを言われるのと、他人が言われているのを見るのとでは、インパクトが違う。
こういう業界の事例を記事にするときは、その当事者の方々や、業界の方々に対するインパクトを最優先することを判断基準にしています。 例えば、<匿名>様が「向かっ腹が立つ」ギリギリ直前で押さえておかないと、「おもしろい」「ためになる」よりも「理不尽だ」と悪感情を抱かれてしまうからです。これは、私の営業的配慮ではなく、この記事の目的が「自己啓発」という勉強であるからには、それを最優先に考え、目標を阻害する要因はできるだけ外すことが必要だと考えているからです。
こういう業界の事例を記事にするときは、その当事者の方々や、業界の方々に対するインパクトを最優先することを判断基準にしています。
例えば、<匿名>様が「向かっ腹が立つ」ギリギリ直前で押さえておかないと、「おもしろい」「ためになる」よりも「理不尽だ」と悪感情を抱かれてしまうからです。これは、私の営業的配慮ではなく、この記事の目的が「自己啓発」という勉強であるからには、それを最優先に考え、目標を阻害する要因はできるだけ外すことが必要だと考えているからです。
-------------------
いずれにしても、私が最も気をつけなければならないのは、読者の皆さんの反響に受けようとする余り、辛口の度が越してしまうほど判断基準が鈍ってしまうことです。集計はしておりませんが、今回の日立さんの記事は評価が高く、メールでの感想も「(良い悪いがはっきりしているので) わかりやすい」という点に集中しています。また、「自分の業界もこの辛口路線で評価して欲しい」というご要望もありました。
加えて、「少しでも良くなるなら」とある会社の社員の方が、社長への要望メールに転載させて欲しい、とのご要望もありました (了解させて頂きました)。
元来、血液型が O 型の私ですから、こういう評価を頂くと調子に乗ってしまいます。従って、最も自分を律しなければならないと感じているのです。
>当社でも、いままでの機能積み上げ型新製品開発競争では>まともな収益がとれないということをいやというほど感じています。>おおきな転換期であると思います。
はい。私も<匿名>様のご意見に同感です。ただ、「画期的」「カタストロフィ的」な新製品や新技術など、そうそう出てくるものではありません。クライアントの悩みはそこにもあります。
正直申し上げれば、画期的商品と流通さえあれば、商品はヒットします。マーケティングは不要です。でも、その間隔は企業活動を継続するにはあまりにも長いものです。ゲームソフト・メーカーのエニックスの業績が、「ドラクエ」発売年とそれ以外とでは優に3倍近い開きがあるのは、株式会社として好ましいことではありません。マーケティングの役目の1つは、その「空白期間」をどう埋めるか、という点にあると常々考えています。
<匿名>様がこのメールマガジンで、そのためのヒントを見つけて頂けれれば、これ以上の喜びはありません。
【注】<匿名>さんは、電機業界の方なので、当社でお名前を隠させていただきました。
> これからもメルマガの配信を楽しみにしておりますの> で、がんばって下さい。 ありがとうございます。こういうお言葉が励みになります。
> これからもメルマガの配信を楽しみにしておりますの> で、がんばって下さい。
ありがとうございます。こういうお言葉が励みになります。
はじめまして、購読させてもらう事になったNobといいます。どういう内容なのかワクワクして待っていました。思っていたとおり、いや思っていた以上におもしろそうで今から、次が楽しみです。 ズバズバ厳しい事を言ってしまうのも、コンサルタントっぽいと思いました。なかなかというより、まったくコンサルタントの方とは接点がないので、こういった物に興味はあっても、なかなか情報がなくて、そんな時にこれを発見して購読させてもらいました。 次回も楽しみに待ってます。また、コンサルタントの生の本音を聞かせてください。 【お返事】 こちらこそ、はじまして。今回の記事がNob 様のお口にあったようで、大変嬉しく思います。ビジネス書と違い、メールマガジンは初めてなので、皆さんの評価が気になっていました。正直、ホッとしています。 >ズバズバ厳しい事を言ってしまうのも、コンサルタントっぽい>と思いました。なかなかというより、まったくコンサルタントの方 確かに、コンサルタントの方々ははっきりとものを言う方が多いですね。実は、その中でも私は最右翼だそうです。クライアントからは「歯切れが良くて、わかりやすい」という評価を頂いておりますし、仲間からも「今回の記事は『森節』全開ですね」等と言われています。 アメリカのデパート王、ワナメーカー氏が引退の挨拶で、こういったフレーズがありました。 「私は、今まで何千億円もの広告費を使ってきました。その半分は間違っていることはわかっています。でも、問題は、右、左、どちらの半分が間違った使い方なのか、がわからないことです」 実務担当者は会長・社長クラスだろうが、担当者クラスだろうが、どこかに「自分の判断は正しいのだろうか」という不安を持っています。特に、私はメーカー出身なので、痛いほどその気持ちが分かります。 コンサルタントの役目は、もちろん「真実」を見せることですが、クライアントの方々の「迷い」を、プラス・マイナスの方向に関わらず、吹っ切って頂くことが非常に重要だと考えているからです。つまり、クライアントが考えていることが正しければ「こういう理由で正しいから、自信を持って施策を進めて下さい」、間違っていれば「それは、こういう理由で違っています」をはっきりと示すことです。--------------------->次回も楽しみに待ってます。>また、コンサルタントの生の本音を聞かせてください。 ありがとうございます。10月1日の配信をお楽しみにお待ち下さい。
はじめまして、購読させてもらう事になったNobといいます。どういう内容なのかワクワクして待っていました。思っていたとおり、いや思っていた以上におもしろそうで今から、次が楽しみです。
ズバズバ厳しい事を言ってしまうのも、コンサルタントっぽいと思いました。なかなかというより、まったくコンサルタントの方とは接点がないので、こういった物に興味はあっても、なかなか情報がなくて、そんな時にこれを発見して購読させてもらいました。
次回も楽しみに待ってます。また、コンサルタントの生の本音を聞かせてください。
こちらこそ、はじまして。今回の記事がNob 様のお口にあったようで、大変嬉しく思います。ビジネス書と違い、メールマガジンは初めてなので、皆さんの評価が気になっていました。正直、ホッとしています。
>ズバズバ厳しい事を言ってしまうのも、コンサルタントっぽい>と思いました。なかなかというより、まったくコンサルタントの方
確かに、コンサルタントの方々ははっきりとものを言う方が多いですね。実は、その中でも私は最右翼だそうです。クライアントからは「歯切れが良くて、わかりやすい」という評価を頂いておりますし、仲間からも「今回の記事は『森節』全開ですね」等と言われています。
アメリカのデパート王、ワナメーカー氏が引退の挨拶で、こういったフレーズがありました。
「私は、今まで何千億円もの広告費を使ってきました。その半分は間違っていることはわかっています。でも、問題は、右、左、どちらの半分が間違った使い方なのか、がわからないことです」
実務担当者は会長・社長クラスだろうが、担当者クラスだろうが、どこかに「自分の判断は正しいのだろうか」という不安を持っています。特に、私はメーカー出身なので、痛いほどその気持ちが分かります。
コンサルタントの役目は、もちろん「真実」を見せることですが、クライアントの方々の「迷い」を、プラス・マイナスの方向に関わらず、吹っ切って頂くことが非常に重要だと考えているからです。つまり、クライアントが考えていることが正しければ「こういう理由で正しいから、自信を持って施策を進めて下さい」、間違っていれば「それは、こういう理由で違っています」をはっきりと示すことです。--------------------->次回も楽しみに待ってます。>また、コンサルタントの生の本音を聞かせてください。
ありがとうございます。10月1日の配信をお楽しみにお待ち下さい。
これだけの文章を打つのも大変だったのではないでしょうか。大変おもしろい分析でした。 自分は、●●会社にいるので(アドレスから会社名がわかってしまいますね)、傍観者的に記事を読むことができましたが、こんどは、社外のコンサルタントの視点から見た●●会社の分析も聞かせてもらえるとありがたいです。(ずっとあとでもいいので)未曾有の危機を迎えている●●業界、トップはいろいろ考え、われわれ社員も行動を求められてます。 今回の記事の日立さんに対する分析のように、手厳しい分析をお待ちしてます。 【注】日立製作所に利害関係のある業界の方なので、当社で業界名を伏せさせて頂きました。 【お返事】 >こんどは、社外のコンサルタントの視点から見た●●会社>の分析も聞かせてもらえるとありがたいです。(ずっとあと はい。了解いたしました。 (中略) ちょっとお時間を頂くことになるとは思いますが、お約束します。楽しみにお待ち下さい。 >今回の記事の日立さんに対する分析のように、手厳しい分析を>お待ちしてます。 私は、こういう人間ですから、この点については大丈夫です (笑)
これだけの文章を打つのも大変だったのではないでしょうか。大変おもしろい分析でした。
自分は、●●会社にいるので(アドレスから会社名がわかってしまいますね)、傍観者的に記事を読むことができましたが、こんどは、社外のコンサルタントの視点から見た●●会社の分析も聞かせてもらえるとありがたいです。(ずっとあとでもいいので)未曾有の危機を迎えている●●業界、トップはいろいろ考え、われわれ社員も行動を求められてます。
今回の記事の日立さんに対する分析のように、手厳しい分析をお待ちしてます。
【注】日立製作所に利害関係のある業界の方なので、当社で業界名を伏せさせて頂きました。
>こんどは、社外のコンサルタントの視点から見た●●会社>の分析も聞かせてもらえるとありがたいです。(ずっとあと
はい。了解いたしました。
(中略)
ちょっとお時間を頂くことになるとは思いますが、お約束します。楽しみにお待ち下さい。
>今回の記事の日立さんに対する分析のように、手厳しい分析を>お待ちしてます。
私は、こういう人間ですから、この点については大丈夫です (笑)
毎日の仕事を当たり前のようにやっているだけでは、自分が何のためにこの仕事をやっているのか、今の仕事をすることで自分がどうありたいか、お客さんにどう役立っているのかといった基本的なことを見失いがちになります。 記事を読ませてもらったことで本当に基本的なことを教えてもらい、売れない企業には売れない原因あることを再認識し、問題点を自分に置き替え考えさせてもらいました。 このようなメールマガジンに出会えてとても幸運です。日常の中にこういった刺激があることは、モチベーションを高め続けるためにも大変意義があると思いますので、毎月1回と言われないで、2回3回と発行されることを期待しております。 【お返事】 コメントありがとうございます。また、過分な評価を頂き、薄氷を踏む思いがいたします。が、一方で、素直に喜んでおります。記事がsakai 様のお口にあったようで、ホッとしています。 基本とは本当に大事なものだ、というsakai 様のご意見にまったく同感です。仲の良いクライアントにしか言いませんが、「当たり前のことを、当たり前にする。私のマーケティングの基本はこれなのです」と言うことがあります。コンサルタントとしてビジネスを営んでいる今でも、学生時代から読んでいる田岡信夫氏の「ランチェスター戦略」を時折開きます。そして、この本はいつも「基本」というものの大切さを教えてくれます。 私の記事が「ランチェスター戦略」と同じだ等と、大層なことを言うつもりはまったくありませんが、sakai 様の「気楽なランチェスター」となることは大きな喜びです。 ---------------- >問題点を自分に置き替え考えさせてもらいまし 正に、そういう楽しみ方をして頂けることが私の目標ですので、筆者冥利につきます。 ---------------- >毎月1回と言われないで、2回3回と発行されることを期待しております。 ありがとうございます。本業がありますので、お約束の月2回の配信以外は、できるだけ「号外」や「特別寄稿」などで対応させて頂きたいと考えております。
毎日の仕事を当たり前のようにやっているだけでは、自分が何のためにこの仕事をやっているのか、今の仕事をすることで自分がどうありたいか、お客さんにどう役立っているのかといった基本的なことを見失いがちになります。
記事を読ませてもらったことで本当に基本的なことを教えてもらい、売れない企業には売れない原因あることを再認識し、問題点を自分に置き替え考えさせてもらいました。
このようなメールマガジンに出会えてとても幸運です。日常の中にこういった刺激があることは、モチベーションを高め続けるためにも大変意義があると思いますので、毎月1回と言われないで、2回3回と発行されることを期待しております。
コメントありがとうございます。また、過分な評価を頂き、薄氷を踏む思いがいたします。が、一方で、素直に喜んでおります。記事がsakai 様のお口にあったようで、ホッとしています。
基本とは本当に大事なものだ、というsakai 様のご意見にまったく同感です。仲の良いクライアントにしか言いませんが、「当たり前のことを、当たり前にする。私のマーケティングの基本はこれなのです」と言うことがあります。コンサルタントとしてビジネスを営んでいる今でも、学生時代から読んでいる田岡信夫氏の「ランチェスター戦略」を時折開きます。そして、この本はいつも「基本」というものの大切さを教えてくれます。
私の記事が「ランチェスター戦略」と同じだ等と、大層なことを言うつもりはまったくありませんが、sakai 様の「気楽なランチェスター」となることは大きな喜びです。
>問題点を自分に置き替え考えさせてもらいまし
正に、そういう楽しみ方をして頂けることが私の目標ですので、筆者冥利につきます。
>毎月1回と言われないで、2回3回と発行されることを期待しております。
ありがとうございます。本業がありますので、お約束の月2回の配信以外は、できるだけ「号外」や「特別寄稿」などで対応させて頂きたいと考えております。
>びっくりしました。返信が来るのですね。 皆さんには感謝していますし、特にわざわざお手を取らせて、アンケートに答えていただいたので、ありがたく思っています。メール・アドレスが判れば、お返事をしたくなります。 >実際の実務に携わっている方の考えが聞けて(見れて)とても興味深く>読ませていただきました。>これからも面白い記事期待しています。 はい。頑張りますので、よろしくお願いいたします。
>びっくりしました。返信が来るのですね。
皆さんには感謝していますし、特にわざわざお手を取らせて、アンケートに答えていただいたので、ありがたく思っています。メール・アドレスが判れば、お返事をしたくなります。
>実際の実務に携わっている方の考えが聞けて(見れて)とても興味深く>読ませていただきました。>これからも面白い記事期待しています。
はい。頑張りますので、よろしくお願いいたします。
>楽しく読ませていただきました。論理があり、歯切れのよい文体で私の好きな読み>やすい文章でした。もちろん内容の興味深く、学ぶことがあります。今後も期待し>ています。 わざわざ、コメントまで頂き、ありがとうございます。そう言っていただいて、大変嬉しいです。論理と歯切れの良さは通常業務でも大事にしていることなので、それが、このような文章でも出ていたとご指摘を頂けると、本当に安心いたします。 (中略) おもしろい記事を書くよう、これからも頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
>楽しく読ませていただきました。論理があり、歯切れのよい文体で私の好きな読み>やすい文章でした。もちろん内容の興味深く、学ぶことがあります。今後も期待し>ています。
わざわざ、コメントまで頂き、ありがとうございます。そう言っていただいて、大変嬉しいです。論理と歯切れの良さは通常業務でも大事にしていることなので、それが、このような文章でも出ていたとご指摘を頂けると、本当に安心いたします。
おもしろい記事を書くよう、これからも頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
とてもためになるメールマガジンでした。やはり、私もソニーや、シャープの商品を買いたくなってしまいます。なぜかわからないけど・・・なんとなくです。 素人の私なりに考えると、「日立」という響きや、漢字というのがカッコ悪いのでは?あと、ソニーはバイオのイメージが強いです。あの紺のボディーに、SONYがついてたらついつい買ってしまいそうになります。シャープは、なんとなくいいかなっていう感じです。 あと、メールマガジンに対しての希望は今不況、不況って言われている建設業界についての意見を聞いてみたいです。よろしくお願いします。 【お返事】 気に入って頂いて、本当に嬉しいです。特に、発行第1弾だったので、どういう評価を頂けるか、が大変気になっていました。 >素人の私なりに考えると、 いえいえ、原因を考えるのは素人もプロもありません。このことを専門用語では「仮説」と言いますが、仮説を立てる練習をすることは極めて大事です。その点、 Sato様は立派です。実は、10月1日の記事はそのあたりを別な角度から書いています。お楽しみにお待ち下さい。 ---------------------- >「日立」という響きや、漢字というのがカッコ悪いのでは? Sato様のおっしゃっていることは一部当たっています。名前の響きはイメージに影響します。そして、イメージは好き嫌いに影響します。例えば、「権ノ坂 (ごんのざか) 熊五郎」という名前だといかにもいかつい、体育会系の男性を想像しますし、「白鳥麗子」はやはりお嬢様のイメージです。 一方、「加納長寿庵」という和菓子が売れています。「QBB チーズ」が横文字なのに、「小岩井乳業」のイメージの方が良いのはなぜでしょうか。 結論から言うと、名前 (ネーミング) はその商品の「らしさ」が大事だということです。例えば、消費者は、和菓子では「カッコ良さ」は求めていません。おいしさです。「加納長寿庵」という名前は江戸時代の古くからあって、伝統の職人の味というイメージを醸し出します。だから、実際は創業たった20年のこの会社の商品はその「美しき誤解」でイメージが良いのです。 ただし、ネーミングは売れる要素の一部です。もちろん、それぞれの要素を最高にしなければ、ヒット商品は生まれませんから、最高のネーミングを考える必要があります。 ただ、一方で、300円程度のお菓子やたばこはネーミングがちょっとカッコイイから買ってみようかな、という衝動を起こすことはありますが、家電のように5万円、10万円の商品はカッコだけでは買えないのもおわかりでしょう。商品を比較検討して、品質や機能に差がなければ最終的な決め手でイメージの良い方を選ぶというのはありますが。 日立の場合は、ネーミング以上に「自分の商品のどこが良いのか」をきちんと消費者に説明していないのが致命的だと私は考えています。 シャープのザウルスやバイオのように「一目、一言、なるほど」とわかりやすい商品はいざ知らず、例えばMPEG のデジカメの広告や評価記事をSato様はご覧になったことが少ないと思います。そして、たまに見かける広告や記事も「何が良いのかはっきりせい!」と言いたくなるような、訳の分からない技術用語がならんでいます。 これについては、クーラーも電子レンジも同じです。技術用語を使わない場合でも、他の商品との違いがわからない説明しかありません。 ごめんなさい。簡潔に話しをしようとしたのですが、長くなってしまいました。今日お話ししたことは、ゆくゆく別な表現で記事にするつもりです。そちらも合わせてご参考ください。 ---------------------- >今不況、不況って言われている建設業界についての意見を聞いてみたいです。 はい。ちょっとお時間を頂く必要がありますが、今後のテーマをすることをお約束します。
とてもためになるメールマガジンでした。やはり、私もソニーや、シャープの商品を買いたくなってしまいます。なぜかわからないけど・・・なんとなくです。
素人の私なりに考えると、「日立」という響きや、漢字というのがカッコ悪いのでは?あと、ソニーはバイオのイメージが強いです。あの紺のボディーに、SONYがついてたらついつい買ってしまいそうになります。シャープは、なんとなくいいかなっていう感じです。
あと、メールマガジンに対しての希望は今不況、不況って言われている建設業界についての意見を聞いてみたいです。よろしくお願いします。
気に入って頂いて、本当に嬉しいです。特に、発行第1弾だったので、どういう評価を頂けるか、が大変気になっていました。
>素人の私なりに考えると、
いえいえ、原因を考えるのは素人もプロもありません。このことを専門用語では「仮説」と言いますが、仮説を立てる練習をすることは極めて大事です。その点、 Sato様は立派です。実は、10月1日の記事はそのあたりを別な角度から書いています。お楽しみにお待ち下さい。
----------------------
>「日立」という響きや、漢字というのがカッコ悪いのでは?
Sato様のおっしゃっていることは一部当たっています。名前の響きはイメージに影響します。そして、イメージは好き嫌いに影響します。例えば、「権ノ坂 (ごんのざか) 熊五郎」という名前だといかにもいかつい、体育会系の男性を想像しますし、「白鳥麗子」はやはりお嬢様のイメージです。
一方、「加納長寿庵」という和菓子が売れています。「QBB チーズ」が横文字なのに、「小岩井乳業」のイメージの方が良いのはなぜでしょうか。
結論から言うと、名前 (ネーミング) はその商品の「らしさ」が大事だということです。例えば、消費者は、和菓子では「カッコ良さ」は求めていません。おいしさです。「加納長寿庵」という名前は江戸時代の古くからあって、伝統の職人の味というイメージを醸し出します。だから、実際は創業たった20年のこの会社の商品はその「美しき誤解」でイメージが良いのです。
ただし、ネーミングは売れる要素の一部です。もちろん、それぞれの要素を最高にしなければ、ヒット商品は生まれませんから、最高のネーミングを考える必要があります。
ただ、一方で、300円程度のお菓子やたばこはネーミングがちょっとカッコイイから買ってみようかな、という衝動を起こすことはありますが、家電のように5万円、10万円の商品はカッコだけでは買えないのもおわかりでしょう。商品を比較検討して、品質や機能に差がなければ最終的な決め手でイメージの良い方を選ぶというのはありますが。
日立の場合は、ネーミング以上に「自分の商品のどこが良いのか」をきちんと消費者に説明していないのが致命的だと私は考えています。
シャープのザウルスやバイオのように「一目、一言、なるほど」とわかりやすい商品はいざ知らず、例えばMPEG のデジカメの広告や評価記事をSato様はご覧になったことが少ないと思います。そして、たまに見かける広告や記事も「何が良いのかはっきりせい!」と言いたくなるような、訳の分からない技術用語がならんでいます。
これについては、クーラーも電子レンジも同じです。技術用語を使わない場合でも、他の商品との違いがわからない説明しかありません。
ごめんなさい。簡潔に話しをしようとしたのですが、長くなってしまいました。今日お話ししたことは、ゆくゆく別な表現で記事にするつもりです。そちらも合わせてご参考ください。
>今不況、不況って言われている建設業界についての意見を聞いてみたいです。
はい。ちょっとお時間を頂く必要がありますが、今後のテーマをすることをお約束します。
それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。
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