いつもまぐまぐから拝読させて頂いております。
森さんのテーマと内容は大変面白く、勉強になります。
以前、プレステとセガの特集で、メールさせて頂いたこともあります。
さて、確か以前ペットフードの特集をしていたと思いますが(もし違っていたらごめんなさい)、猫砂についての特集を是非して頂けないかと思います。
猫砂の種類が余りにも多く、市場に現れた商品がすぐ消えたりととても回転が激しい業界なのではと思います。
私の家には猫がいるのですが、猫砂は臭いがなく固まりやすい商品を選んでいます。
どうも、いろいろな人に聞いてみると、いろんな商品を購入しているようで、用途もさまざまなものを使っているようです。
実際の所、あまりにも商品の種類がおおくてどれがどのように優れているのかが分からないのが現状です。
それで、猫砂業界はどのようになっているのか、今後どのような方向で行くのかふと疑問に思ってしまいました。
私の推測では、猫砂の利用者は大きく2つに別れているような気がします。
1つは、安価で固まりにくい商品
2つめは、高価でよく固まる商品
その他には、消臭効果があるのも1つのポイントのような気がしますが・・・・・・。
是非とも特集を組んで頂けないでしょうか。
よろしくお願い致します。
【お返事】
> 以前、プレステとセガの特集で、メールさせて頂いたこともあります。
はい。懐かしいです。
ご無沙汰しています。
>猫砂についての特集を是非して頂けないかと思います。
ごめんなさい。
猫砂は確かに猫を飼っている家庭では必需品ともいえる商品です。特に、大都市圏では。
ただ、ただでさえ、猫の飼育率が6%と少ないので、記事にするにはちょっとマイナーすぎてしまうのです。
> 猫砂の種類が余りにも多く、市場に現れた商品がすぐ消えたりととても回転が
> 激しい業界なのではと思います。
その通りです。
フードの次に価格破壊が進んでいるのが猫砂だと言っても過言ではありません。
また、猫砂はいくつかの製品を除いて技術的に難しい商品ではないので、それだけ似たような商品が出回り、価格低下を招くことにもなります。
通常、そういった商品はブランドという概念を導入して、製品のスペック以外のところで勝負します。しかし、そのためには広告宣伝が欠かせないのに、そこまでの資金を出せないのです。
> それで、猫砂業界はどのようになっているのか、今後どのような方向で行くのかふと
> 疑問に思ってしまいました。
正直いえば、どこも真剣に考えていません。というのも、前述のように利益がとれないからです。
かといって、止めるに止められない。なぜなら、売り上げだけは大きいので、止めてしまうと経営的に問題が出てきてしまうからです。
特に、ペット用品市場は一般的にまだまだ利益が大きい業界ですから、猫砂以外で利益が稼げる商品がたくさんありますので、さらに真剣になれないのです。
こうなったら画期的な簡便さと消臭効果を持った商品が出るまでどうにもならないというのが本音でしょう。
始めに申し上げますが、私は森さんの大ファンです!(申し訳ありませんが私は♂です(笑))ほとんど心の師に勝手に祭り上げています(笑)。森さんのメールマガジンを初めて読んだとき、「これは・・・すごい!!」と思いました。
私はマーケティングという言葉はそれなりに知っていたつもりだったんですが、森さんのメールマガジン及びHP内の文責を読んで、(今まで発行されたメールマガジン+HPに掲載されている全ての文責を読んだ・・はずです。)なんて面白い仕事なんだ!(@@;)と触発されてしまったんです。(もちろん面白いと思ったのは、森さんがやってらっしゃる「生活者」を相手にしたマーケティングです)
実は私、つい最近まで演劇活動を行っていて、脚本とか演出をやっていたんですが(それはもう、もろアマチュアレベルです。(^^:))諸事情によりやめることに相成り、そこで何か演劇に代わる一生の仕事にできるものはないだろうかと考えていたものだったので(もう私27なんですけどね・・(^^;))タイミングもよかったというか・・。
まぁ多少(多少じゃない?)舞い上がっているところあるんでしょうけど。とにかくやれるにしろやれないにしろ、できるだけの努力はしようと思い、そしてこのメールマガジンも多いに利用しようと思っている次第です。どうぞよろしくお願いします!
前置き長くなりました、本題です。読者の方々の大半は各々の環境や経験に無意識に照らし合わせて、記事の内容によって興味の度合いが変わっていくようですが、私は前述のような経緯からどの記事も興味深く読ませていただいています。
そういう意味では私の記事に対する感想は「生活者」のそれではないのかなと思ったりもします。しかし仕事にするからこそマーケッターの視点とは別の「生活者」の視点を持っていなきゃいけないわけですよね?うん、難しい。(笑)
すいません、また前置きになってしまいました。(笑)この記事で疑問に上がっていたことの一つに、「何故ファミレスでは3時間粘る彼女が大戸屋ではすぐに退出するか」というのがありましたよね。
いくつかの意見が出されてましたけど、私はすごく単純に考えてしまったのですが、この退出時間の差は洋食文化と和食文化の差というものもあるのではないでしょうか?私は、森さんのお話を伺っていると恥ずかしくなってしまうほど海外事情に疎い人間ですので、こんな言い方はかっこつけすぎなんですけど・・(涙)。
例えばファミレスなどのレストランは、食事が終わったらコーヒーとか頼めますよね。デザートでもいいかもしれません。とにかく食事が終わった後のくつろぐ時間を保証されているように思えるんです。
一方牛丼屋や大戸屋のような定食屋にはそれがない。確かにお茶が出たりはしますが、基本的にお店で食事をした後にお茶がでるのは「そろそろ退出のお時間ですよ」という催促の意味があると両親から聞いた覚えがあります。私はお茶が大好きなので、出されたら結構ありがたくじっくりといただいてしまうのですが〈笑)、普通はお店でお茶だけでゆっくりする人もいないと思います。
では藍屋などの和風のレストランはどうか?ああいう場所ではおそらくゆっくりする方も大勢いるかと思います。でも、あそこは本当に吉野家や大戸屋のように和食文化を提供する場なのでしょうか?
私にはちょっとそうは思えないんです。あの座席のつくり・大きさ、席同士の間隔の広さ。厨房やレジ等従業員が位置する場所からの距離(どれくらい従業員の視線を感じるか)。極めつけはそれらの多くが広い駐車場を完備しているということ。いくらメニューや店のデザイン、店員のコスチュームを和風にしたところで、そこにはすごく洋風のテイストが流れている。そういう風に思うんです。(そう考えると、現在の日本にはそういう場があふれてるような・・)
逆に大戸屋は、これは私がよく利用する吉祥寺店に限って言わせていただければ、ぎりぎり和食文化のテイストを守っているような気がするんですよね。つまりは座席のつくり、従業員とお客の位置関係など(目が届く範囲)。
デザインは小奇麗だけれど、決して場をファミレス化させてないというか。確かにあそこの店ではそんなに長居している人はいません。しかし、大戸屋にもいろいろなレイアウトのお店があるので、場によってはもう少しくつろいでいる人がいるお店もあるかもしれません。(あるかも・・・じゃなくて早速リサーチですよね(笑))
ここで私が思うのは、女性というものは、例えその場に長くいられない原因が、店構えの狭さなどのある意味「居心地の悪さ」のようなものが原因だったとしても、彼女たちがその店を一旦いいと感じてしまえば、そういう「居心地の悪さ」などは全く意識せず、自然とその場にふさわしい行動をとれるような柔軟性を持っているのかもということです。
つまり前述の問題における私の仮説は、「彼女はこのお店では、食べた後すぐに退出するのが一番「おしゃれ・かっこいい」と無意識に感じ取ったから。」なんです。それくらい最近の女性には「人から見てどうか」という意識が行動を決定づけてるような気がします。
女性の方に誤解していただきたくないのは、それは従来の(と、いうか男がよくやる・・(^^;))「ええかっこしい」等というレベルではなく、「私は本当にこういう自分になりたいんだ」という信念に基づいた行動のように思えるんです。
すみません。かなり空想の世界になってます。(^^;)やっぱりここら辺のところ、実際に女性に聞いてみた方がいいですね。
そういう意味で、森さんが記事に書いていらっしゃった「屋台のホットドッグを丸かじり」という光景、これから十分ありうると思います。私の感覚では、すでに現在の日本女性の「かっこよさ」という価値観から逸脱していないように思います。誰かがちょっと背中を押してあげれば・・・(それもマーケッターの仕事ですよね?)
そして森さんがちょっとだけ書いていらっしゃった「自分を飾らないことが最大の演出」というフレーズ。私には何故かとってもよくわかるように思います。
平安時代、十二単やめちゃくちゃ長い髪やあつーい白ぬりで本当の自分をひた隠しに隠してきた「女性」が、どんどん肌を露出し、(人によっては一気にヘアヌード(笑))言いたいことをいい、ちまたではショートカットがおおはやり。(井上晴美は坊主頭でヌードになってましたね、そう言えば・・。)確かにどんどんどんどん「自分を飾らない」という方向に向かっています。
しかしそれも実は現在の「素」の自分ではなく、「こうありたい」という「願望」であり「信念」であるがゆえの「演出」である場合も多いのかもしれません。それを満たすためにどういう「場」や「商品」を提供していけばいいのか・・。うーん、考え始めるとまたいろいろ書きたくなりますが、きりがないので今回はこの辺にしておきます。(^^;)
とにかく、なんかほとんど空想でしか言えないのがくやしいです。森さんのメルマガを読んでいて感動するのも、そこに森さんのはっきりとした知識や経験、またデータの裏付けがあるところです。それを踏まえないと、私のような人間は一人でどんどん自分の面白い方向に話しを進めていって悦に入ってしまいそうです。(最悪ですね。そういうコンサルタント・・(^^;))とにかく実践を積む機会を得なければと考えています。
長々と申し訳ありませんでした。これからも森さんの信念を貫いて頑張ってください。(メルマガでも端々に書かれている森さんの信念には、この仕事への森さんの愛情が感じられ、本当に感動させられます。)
しかしくれぐれもお体は大事にしてください。(私のメールもお忙しいときは、落ち着いてから読んでいただければ結構ですので。またどんどん出しますしp(^^)q)
【お返事】
> 始めに申し上げますが、私は森さんの大ファンです!
あ、ありがとうございます (笑)
> 森さんのメールマガジン及びHP内の文責を読んで、(今まで発行されたメー
> ルマガジン+HPに掲載されている全ての文責>を読んだ・・はずです。)
今度は私がびっくりする番です (笑)
あんな大量の文章を全部読むって大変ですもの。
>そしてこのメールマガジンも多いに利用しようと
>思っている次第です。どうぞよろしくお願いします!
どうぞ、どうぞ、いくらでも。減りませんから (笑)
>しかし仕事にするからこそマーケッターの視点と
>は別の「生活者」の視点を持っていなきゃいけないわけですよね?
そのとおりです。生活者の視点だけでは、単なる「生活者のまま」ですから (笑)、別な視点を持たなければなりません。それは、「生活者を観察し、洞察する」視点です。
生活者のままだと、生活者の言いなりになります。表面の言葉だけを受け取って「こうだ、ああだ」と言うだけ。
これでは、アッシーくん、ミツグくんとなんら変わりありません(そういう業界人も多いですが)。
だって、生活者なら誰でも、生活者の心理を表現したこのメールマガジンと同じものを書けるかと言われたら、それはやはり無理な相談ですよね。
だから、powerさんの見方は正解です。
>この退出時間の差は洋食文化と和食文化の差というものもあるのではないで
>しょうか?
一見、説得力がありますし、良く考えられた後が見えますが、ちょっと違います。
まず、powerさんが比較しているのは、日本食の中でも牛丼のように「和風ファーストフード」だからです。
例えば、寿司や会席料理など、他の和食(スローフード? (笑))では、ゆっくりしようと思えばいくらでもゆっくりできます。
2つ目。
女性たちは和食だろうが洋食だろうが、食後にゆっくりするのは同じです。
実際、記事中にあった「女性お断り」の新宿や恵比寿のお店は和食店(定食屋)も含まれています。
3つ目。
20代前半の彼女たちは食事の後に必ずしもデザートなどを注文する訳ではありません。特に、金のない女子高生や女子大生の行動を見ていると、水一杯、お茶一杯で友人たちと食後の談笑を(ゆっくりと)しています。
>では藍屋などの和風のレストランはどうか?
はい。それは正解です。あれは、和食を提供している洋風レストランです。
でも、牛丼は和食文化を提供しているのは確かですが、一部でしょう。つまり、ファーストフードとしての和食です。
例えば、江戸時代。当時の江戸前寿司は現在のように固定した店で食べるものではなく、屋台の食でした。
ちょっとつまんで、すぐに出る。
わさびやガリが常備されているのも、夏の暑いときに食中りを起こさないようにするための工夫のなごりでした。
しかし、ご存じのように、和食には会席料理はもちろん、そば屋の文化もあります。
つまり、ゆっくりと食事と酒を楽しんで長っ尻をする文化です。
(ちなみに、そば屋は現在の居酒屋のようなものでした)
> 逆に大戸屋は、これは私がよく利用する吉祥寺店に限って言わせていただけ
>れば、ぎりぎり和食文化のテイストを守っているような気がするんですよね。
はい。そのとおりです。
あそこは、ギリギリ、ファミレスとは違います。
>しかし、大戸屋にもいろ
>いろなレイアウトのお店があるので、場によってはもう少しくつろいでいる人
>がいるお店もあるかもしれません。
実は、恵比寿にできた大戸屋はさすがに他の大戸屋よりも2倍ほど長っ尻の客が多いのが特徴です。
良く見ると他の大戸屋よりも平均年齢が高いのが特徴です。つまり、圧倒的にOLさんが多い。そして、特にその傾向は昼よりも夜に強く見られます。
そしてもうひとつ。
恵比寿には安くてカジュアルな食事を出す店が少ないのです。
昔からあるサラリーマンが行くような店か、かっこいいだけでバカ高い店のどちらかです。
つまり、恵比寿の大戸屋は大戸屋になっておらず、「単なる安くておいしい」店と化しているのです。
>(あるかも・・・じゃなくて早速リサーチですよね(笑))
そうです! (笑)
迷ったら現場。これが鉄則です。
>彼女たちがその店を一旦いいと感じてしまえば、そういう「居心地の悪さ」な
>どは全く意識せず、自然とその場にふさわしい行動をとれるような柔軟性を持
>っているのかもということです。
それには異議ありです。
というのも、「居心地の良さ」は女性の判断基準の大きな要因の一つだからです。
「居心地の良さ」なくして、「その店をよい」と判断することは滅多にありません。
例えば、牛丼や立ち食いそば屋。
味覚に性差はありませんから、男性がおいしいものは女性もおいしいと感じます。
実際、牛丼はテイクアウトなら女性も食べます。
しかし、牛丼屋も立ち食いそば屋も「居心地の良さ」はまったく考えていません。
慌ただしく食べなければいけないからイヤだ、というのが女性の敬遠する理由なのです。
> つまり前述の問題における私の仮説は、「彼女はこのお店では、食べた後す
>ぐに退出するのが一番「おしゃれ・かっこいい」と無意識に感じ取ったか
>ら。」なんです。
「人から見て自分がどう写るか」ということにかなりの意識を払うというpowerさんには賛成です。
しかし、それがおしゃれ、かっこいいと感じるためには「きっかけ」が必要です。
まだまだ、「他人はどうあれ、自分が良いと思えば良い」という女性の数は多くありません。
なんらかのサインや理由がなければ、大量の女性のマスは動かないのです。
私が知っている限り、「食べた後にすぐ出るのがかっこいい」というサインはありませんし、大戸屋を利用している女性たちには潜在的にもそういった意識はありませんでした。
> すみません。かなり空想の世界になってます。(^^;)やっぱりここら辺のとこ
>ろ、実際に女性に聞いてみた方がいいですね。
それが一番なのです。
powerさんの仮説はそれなりに良く練られていますが、決定的に欠けているのが「女性の視点です」。
誤解を恐れずに言えば、仮説に「女性の匂い」がしないのです。
> そういう意味で、森さんが記事に書いていらっしゃった「屋台のホットドッ
>グを丸かじり」という光景、これから十分ありうると思います。私の感覚で
>は、すでに現在の日本女性の「かっこよさ」という価値観から逸脱していない
>ように思います。
あり得ると思います。
ただ、対象はホットドッグじゃないでしょう。
もっと食べやすいものにしてあげないと、まず普及しません。ホットドッグではケチャップやマスタードが食べにくい。
タコスが結局日本(の女性)に普及しなかった理由もここにあります。
>それも実は現在の「素」の自分ではなく、「こうありたい」という「願望」で
>あり「信念」であるがゆえの「演出」である場合も多いのかもしれません。
ご明察です。
「飾らない自分」という「1枚の皮」を被っているのが、現在のマスの実体です。
> とにかく、なんかほとんど空想でしか言えないのがくやしいです。森さんのメ
>ルマガを読んでいて感動するのも、そこに森さんのはっきりとした知識や経
>験、またデータの裏付けがあるところです。
正解です。
直接の公表はできませんが、「私の放言」のように見えて、実はメールマガジンのほとんどが、裏付けがあります。特に生活者行動はほとんどすべてと言っていいかも知れません。
そして、powerさんにできること。それは、まず身近な女性に聞いてみることです。
コンサルタントは頭脳労働者のように見られがちですが、実のところかなり行動力がないとつとまらない仕事でもあります。
数字を見るのは確かに頭脳労働です。しかし、その数字を取るために質問票を作りますが、質問ひとつひとつは経験だけではなく、行動や行動の結果の観察、そしてターゲットに聞いてみる、というアクションで成り立っているのです。もちろん、数字の解釈もそれに負うところが大きいのは言うまでもありません。
>人間は一人でどんどん自分の面白い方向に話しを進めていって悦に入ってしま
>いそうです。
仮説までなら、そういった能力は必要です。
問題はそれを検証していないということですから。