【参考資料】■たかが10グラム、されど10グラム【牛丼・カレーショップ】
吉野家は牛丼チェーン店の草分けです。
「牛丼ひとすじ80ね〜ん」というテレビ広告をご存じの方がいるかも知れません。創業はぐっと古く1895年。創業105年の老舗です。
国内755店、海外4箇所154店のチェーン店を抱える堂々のトップチェーンです。
けんちん定食や朝の鮭定食とメニューバリエーションはちょっと拡大しましたが、基本的には牛丼一筋の会社です。
男談義の記事中にあるように、一度倒産し、西武が買い取りました。
松屋は吉野屋を追いかける第2位の牛丼チェーン。273店、294億円。
最も大きな特徴はそのメニューの広さです。
カルビ定食や焼肉定食、カレー、ハンバーグ定食など、牛丼以外のメニューに力を入れて顧客を取り込もうとする戦略です。
実は、もうひとつの特徴は味噌汁が無料でついてくること。
先日、学生さんと話をしていたら、彼女は味噌汁が飲みたくなったら松屋に、そうでなければ吉野屋と完全に使い分けていました。
最近、マクドナルドの半額キャンペーンの影響を受けて、来店客数が減少したのか、通常400円の牛丼普通盛を290円に値下げするキャンペーンを実施しています。
神戸らんぷ亭はダイエー資本のチェーン店です。45店舗、37億円。
最初こそ、たまごとじ丼(開花丼)など吉野屋と差別化を図っていましたが、それがある店とない店があり、店内レイアウトも吉野屋風のカウンターだけの店とテーブル席もある店があります。
よく言えばローカルに合わせた店づくり、悪く言えば統制が取れていないバラバラの展開をしています。
らんぷ亭を対象チェーンとしてピックアップしたのは、今回の調査で「期待する結果」が最も出てきそうだったからです (笑)
牛丼チェーンには、この他にすき家やドンドンもありますが、今回は割愛させていただきました。
カレー部門に移りましょう。
CoCo壱番屋は日本最大クラスのカレーショップ・チェーンです。
店舗数689店を誇り、年商432億円を稼ぎ出しています。
最大の特徴は特徴がないこと。良くも悪しくも平均的な展開です。
もっとも、1.3kgのカレーを20分以内に食べられたら無料の制度や、ごはんを200gから100g単位で選べる、メニュー数が豊富などの工夫はしています。
ちなみに、こんな記録がホームページにありました。
今回の記事では、その姉妹店のココイチを選びました。
カレーの王様はS&Bの資本です。
自由に使える薬味の種類は他のチェーンと比べて多くありませんが、味がしっかりしていると定評があります。
店舗数は意外に少なく15店。ここを選んだのは単に私が好きだという理由だけです (笑)
POT&POTは吉野屋のカレーショップです。
ベースのカレーを選んで自由にトッピングができるのを特徴とした店ですが、トッピングが選べるのはどこも同じですから、結果的にCoCo壱番屋以上に特徴のないチェーンになっています。
25店舗。
最後の「山手線 某駅構内の焼きそば専門店」は文中の会話に出てきたお店です。
駅構内で展開している立ち食いそば店を何店も所有している食品会社のひとつのようです。
最近、となりの立ち食いそば屋と店内を一緒に改装して1つの店舗に改造。店内コーナーを「そば、うどんコーナー」と「やきそばコーナー」に分けたレイアウトに変更しました。